寒い季節によく食べる鍋には欠かせない名脇役の春菊。
春菊の旬も11月ごろから2月ごろとちょうどお鍋の時期にスーパーなどに並びます。
あの独特な匂いや苦みが好きという方もいれば、苦手という方もいて好みがわかれる食材ではあります。
しかし春菊は独特の風味が強いから、生で食べると危険な気がする…。本当はどうだったけ?と思う人も少なくないはず。
実際のところ、生で食べても問題ないのでしょうか?
結論としては、春菊は生で食べても問題ありません!
意外なことに、春菊はあまり熱を通さない方が美味しく食べられる、という話もあります。
しかし、春菊を生食で食べ過ぎるのはちょっと待ってください。
今回は春菊は生で食しても大丈夫ですが、美味しい食べ方や注意点、また春菊を食べ過ぎるとどうなるのかについて詳しく解説していきます。
春菊を生で食べるのは危険?加熱してから食べるべき?
春菊は風味が特徴的だし、苦味もあるから生食は危険、と思われがち。
でも実際は、春菊は生で食べても大丈夫なんです。
春菊を生で食べると危険、という説が出ているのは、残留農薬の影響です。
どうしても春菊って、葉っぱ部分が多いから、農薬が付着したままになりやすく、そのまま食べるとお腹を壊す危険性がある、といわれているんです。
でもきちんと下処理などをして正しい食べ方をすれば、春菊は生で食べることも出来るんですよ!
しかも春菊は生で食べた方が苦味を抑えられるという事実もあります。
私は今まで春菊って、生食しないようにしたり、加熱してアク抜きをしないといけないのかな、と思っていたのですが、その心配は無用だったんですね!
ただし春菊って、茎の部分は硬いため、なるべく加熱をしてから食べた方がより美味しく食べられるんですよ。
春菊の葉っぱ部分は下処理などをすることで、生でも十分に美味しく食べられます。
春菊を生で食べると下痢になる?
春菊の独特な苦みってなんだか毒みたい…と思う人もいるのではないでしょうか?
しかし良薬口に苦しで、春菊には栄養が豊富に含まれています。
それにも関わらず下痢になってしまう人も少なからずいるようです。
その原因として考えられるのは、
- 春菊アレルギー
- 食べ過ぎ
- 似たような野菜を食べてしまった
といったことがあります。
春菊アレルギー
まれにですが、アレルギーを発症することもあります。
春菊に限らず、特定の野菜や果物でアレルギー反応が出る場合があります。
アレルギー症状としては、
- じんましん
- かゆみ
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気
などがあらわれます。春菊を食べてからいつも調子が悪いかも、と思う人はアレルギーを疑ってみたほうがいいかもしれません。
食べ過ぎ
春菊は胃腸を整えてくれる効果がありますが、食べすぎると逆効果になる可能性があります。
食物繊維が豊富にとれることで、お通じが良くなりすぎ、下痢になってしまう、という可能性があります。
似たような野菜を食べてしまった
そんなバカな、と思いますが、春菊は野生で育っているということもあり、春菊に似たような野草もあったりします。そのため間違えて取ってきてしまった、ということもまれにあります。
多くの方はスーパーで購入することがほとんどですので、このような状況になることはめったにないと思いますが、念のため注意しておきましょう。
春菊の栄養と効果
春菊には、
- βカロテン
- ビタミンA
- ミネラル
- 鉄分
などが含まれています。
200gの摂取で、1日に必要な栄養素が取れてしまうほど栄養が豊富で、胃腸を整えてくれる効果もあるため、お通じをよくしたりすることも期待できます。
春菊の正しい食べ方と注意点
では続いて、春菊の葉っぱ部分を美味しく食べられる下処理方法と、正しい食べ方をご説明しますね。
葉っぱ部分だけを切り落とし水にさらす
春菊を生で美味しく食べたい場合は、まず葉っぱ部分と茎部分をカットしましょう。
そして葉っぱ部分は食べやすい大きさにカットしていくと良いですよ。
カットしたら、ボウルなどに水を張り、そこに春菊を入れて2~3分はさらしておいてくださいね。
よく水洗いする
春菊の葉っぱ部分を水にさらしたら、ザルにあけて今度は流水で春菊の葉っぱ部分をしっかり洗っていきましょう。
すると葉っぱに残留している農薬だったり、細かい汚れなどを十分に落とすことが出来て、より安心して食べられます。
もし残留農薬が気になるという方は、ホタテパウダーで洗うのがおすすめです。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
キッチンペーパーで水気を拭き取りサラダや和え物にして食べる
水洗いした春菊は、キッチンペーパーでよーく水気を拭き取ってから、サラダや和え物にして食べましょう。
どうしても春菊特有の風味が苦手、という場合は、春菊の葉っぱ部分に適量のマヨネーズとシーチキンを加えて、よく混ぜ合わせてください。
すると、マヨネーズとシーチキンの風味で春菊の苦味を和らげることが出来るので、春菊が苦手な場合やお子さんでも、美味しく食べられますよ。
我が家でも春菊は洗って、熱湯をかけてから水洗いして、水気を切ったあとにマヨネーズとシーチキンで和え物を作ることがあるのですが、本当に美味しいです!
私の夫も春菊が苦手だったのですが、マヨネーズとシーチキン和えを作ると、かなり気に入って食べてくれました。
春菊をより美味しく食べるためにも、ぜひ作ってみてくださいね。
春菊が葉っぱの部分なら特に加熱は必要ないので、生で食べても危険性はないですよ。
また、春菊にはアクが少ないので、生食をしても健康を害することなく食べられるでしょう。
春菊は食べ過ぎると危険!1日の摂取は100gまで

春菊は生で食べても、よく水洗いしておけば危険はない、ということが分かりましたが、それでも春菊って食べ過ぎると危険なんです…。
実は春菊を食べ過ぎてしまうと、食物繊維の過剰摂取になってしまうため、腸内に負担がかかり、下痢や腹痛を引き起こしてしまったりします。
春菊を摂取しても良い目安量は、1日あたり約100gですね。スーパーなどではだいたい、1袋200gぐらいで販売されているので、春菊は要するに1/2袋までなら食べても問題ないのです。
春菊って鍋料理に入れたりするとかなり縮むから、ついつい食べ過ぎてしまう場合もあるでしょう。
でも、食べ過ぎは禁物なので、鍋料理や和え物やサラダなどにした場合でも、春菊をたくさん摂取することのないようにご注意を!
春菊って食べ過ぎるのはやっぱり危険だったんですね…。
でも春菊は適切な量を食べれば、とても健康に良い食材ですよ!
ぜひ春菊は摂取量を守って食べていってくださいね!
春菊の苦みってなんなの?
春菊の苦みの正体は「ポリフェノール」です。あの赤ワインやコーヒーにも含まれているあのポリフェノール。
ポリフェノールは苦みや渋みをもっていて、春菊を熱するとそのポリフェノールが流れ出し、苦みが出てくるというわけです。
10秒くらいのゆで時間であれば、生とそこまで変化はありませんが、20秒を過ぎると苦みが出てくるので、春菊の苦みが苦手な方は10秒以内でさっとゆでる。
逆に春菊の苦みが好きな方は20秒ほどゆでるといいでしょう。
まとめ
春菊は生で食べても危険はないのですが、残留農薬が付着している可能性があるため、葉っぱ部分を水にさらしてから、流水で洗うようにしましょう。
水気を拭き取ったら、生でもちゃんと食べられます。
ただし茎は生だと硬いので、加熱して食べることをおすすめします。
また、春菊は100gを超える量を食べてしまうと、下痢や腹痛や食物アレルギーを引き起こす可能性があるため、食べ過ぎには気を付けましょうね!
そうすれば春菊も安全に美味しく食べられますよ。
また食べ過ぎには注意しましょう。何事も適量がいちばんです。
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