シャンプーを使わずお湯のみで頭髪を洗う湯シャン。
芸能人や著名人も実践しているという話も聞きますし、シャンプー代も浮くし、お湯だけで洗うなら簡単でよさそうと始めて見たものの、逆に頭皮がベタベタしてきた、という方のお話も聞こえてきます。
頭皮にいいことをしたのになぜベタつきが出てくるの?湯シャンの効果は嘘?と思ってしまいますよね。
その湯シャンのベタベタの原因は、
- そもそも湯シャンが体質に合っていない
- 湯シャンのやり方を間違えている
- 長期間実践していない
といったことが考えられます。
湯シャンは確かにメリットもあればデメリットもあります。
それをしっかり踏まえたうえで、湯シャンを実践してみてくださいね。
湯シャンでベタベタするのはなぜ?
湯シャンを始めたけど逆にベタベタする原因は、
- 頭皮の皮脂がきちんととれていない
- 整髪料がきちんととれていない
- 体質に合わない
といったことがあります。
頭皮の皮脂がきちんととれてない
湯シャンはシャンプーを使わない分、しっかり洗う必要があります。
しかし、シャンプーを使った時の感覚でササっと洗ってしまって、皮脂が残ってしまっているとべたつきの原因になってしまいます。
また、これまで使っていたシャンプーの汚れが頭皮に残っていて、湯シャンを始めたことで皮脂の変化が出始めてきた時期という可能性もあります。
この場合は、しばらく湯シャンを継続していれば、そのうちべたつきが解消されていくでしょう。
汚れがなくなるまで待てない、ベタつきが気になるという場合は、いきなり毎日湯シャンにするのではなく、週に1回は湯シャン、それ以外はシャンプーと少しずつ湯シャンを取り入れていってみる。
さらに来週は2回は湯シャン、それ以外はシャンプーと様子を見ながら湯シャンの回数を増やしていくという方法がいいでしょう。
また、湯シャンのやり方を間違えていてる可能性もあります。この場合はもう一度湯シャンのやり方を見直してみましょう。
正しい湯シャンのやり方は後述しています。
整髪料がきちんととれていない
ワックスやスプレーなどの整髪料を使用している場合は、髪についている整髪料をしっかり落とす必要があります。
整髪料はお湯だけでは落ちにくいため、シャンプーを使用する必要があります。
大丈夫だろうと思って湯シャンを続けていると、整髪料の汚れが残り、頭髪のべたつきにつながります。
整髪料をやめるか、どうしても使わなければいけない場合は湯シャンを辞めて頭皮にいいシャンプーに変えるといった対策をとったほうがいいでしょう。
体質に合わない
そもそも湯シャンが体質に合わない場合もあります。特に皮脂量が多い方は、湯シャンが合わないことがあります。
湯シャンを続けてもベタつきや臭いが取れないという方は無理に続けずに体質にあうシャンプーを使用しましょう。
湯シャンで臭いやフケが出てくるのはなぜ?
湯シャンで臭いが強くなった、フケが出てくるようになったという方もいます。
臭いの原因は頭皮の皮脂です。
なので、湯シャンで皮脂がしっかり落とせていない可能性があります。
またフケは頭皮の乾燥からくるフケと頭皮の皮脂からくるフケがあります。
どちらのフケなのかは、下記を参照してみてください。
<乾燥からくるフケ>
- パラパラと肩に落ちる
- 頭皮が乾燥している
- 頭皮にかゆみがある
<皮脂からくるフケ>
- 頭皮がべた付く
- 頭皮にかゆみや赤みがある、ニキビができやすい
乾燥からくるフケの場合は、湯シャンで改善がみられるかもしれませんが、皮脂からくるフケの場合は、湯シャン以外の方法がいいかもしれません。
いずれにしても一度湯シャンの正しいやり方を見直してみましょう。
湯シャンの正しいやり方とは
湯シャンは正しいやり方でないと、逆効果になってしまう場合もあるので、しっかり正しいやり方を知っておきましょう。
1.髪を洗う前にブラッシングする
まずは髪についてるほこりや汚れを落としておきましょう。髪の絡まりもほぐれるので、洗いやすくなります。この際に軽く頭皮に刺激を与えられるブラシにすると、頭皮の血行促進になり効果的です。
2.お湯は38℃くらいのぬるま湯にする
洗髪のお湯は38℃ほどのぬるま湯にしましょう。熱くても40℃くらいにとどめておきましょう。
あまりに熱い温度だと必要以上の頭皮を取ってしまうことになり、それが頭皮を乾燥させてしまったり、逆に過剰に頭皮を分泌する原因になります。
それはフケの発生につながってしまいます。
冬場は38℃は少し寒く感じるかもしれませんので、湯船につかってから洗髪をする、湯船につかりながら洗髪する、など工夫しましょう。
3.3~5分程度に頭皮をメインにしっかり洗う
髪を洗うときは指の腹を使ってマ頭皮をメインにしっかりマッサージするように洗いましょう。指の爪を立ててガシガシ洗ってしまうと、頭皮を傷つけてしまう原因になります。
ここで面倒くさいな~と思ってパパっとやってしまうと、皮脂がしっかり落ちずに、頭皮の臭いやフケの原因になってしまいます。
4.ドライヤーでしっかり乾かす
洗髪後はなるべくすぐにしっかりドライヤーで乾かすようにしましょう。
長時間濡れたままでいると臭いやべたつきの原因になります。またしっかり乾いていないと雑菌が繁殖し臭いの原因にもなります。
湯シャンの効果は嘘?
湯シャンしてもベタベタする。頭皮改善につながらない…。
そうなると湯シャンの効果は嘘なのでは?と思いたくなりますよね。
しかし、それらの原因は正しいやり方をしっかり行っていなかったり、そもそも湯シャンが体質に合わなかった、あるいは始めたばかりはべたつくことが多いのでその時点でやめてしまった、ということが考えられます。
正しいやり方で継続していけば、個人差はありますが湯シャンの効果はでてきます。
しかし、正しいやり方でやっているし、ある程度継続しているのに、赤みやかゆみ、フケがひどくなるといった逆効果が出てくる場合は、中断しましょう。
湯シャンのデメリット
湯シャンにはメリットもあればデメリットもあります。
湯シャンのデメリットとしては下記があります。
- 整髪料を落とすことができない
- 髪のふわっとした感触やツヤがなくなる
- 髪のダメージが進行する可能性
- 皮脂が残って臭いの原因になる
- シャンプーよりも洗髪に時間がかかる
- 効果があらわれるまでに時間がかかる
整髪料を落とすことができない
お湯だけでは油分が多い整髪料を落とすことはできません。普段から整髪料を使う人には湯シャンは不向きです。
また整髪料を使ったスタイリングもできなくなるので、整髪料を使わなくても成立する髪型を考えておく必要があります。
もしくは整髪料を使ったときだけシャンプーをするなど臨機応変にしてみましょう。
髪のふわっとした感触やツヤがなくなる
シャンプーやトリートメントによって髪のキューティクルが整えられてツヤででるということもあります。
湯シャンではそれが補えないので、髪がパサついたり乾燥してみえたり、ふわふわした感触が失われる可能性もあります。
髪のダメージが進行する可能性
カラーリングやアイロンを使用していたり、普段か紫外線を浴びる人は、それらのダメージを補修することは湯シャンはできません。
そのため、枝毛や切れ毛が増えたり、髪がパサパサしてしまったりすることがあります。
皮脂が残って臭いの原因になる
湯シャンはしっかり皮脂を落とすために時間をかけて丁寧に洗うことが大事ですが、それでも落としきれない皮脂があったりすると臭いの原因になります。
皮脂量が多い方は特に注意する必要があります。
シャンプーよりも洗髪に時間がかかる
シャンプーを使わない分、しっかりと頭皮の汚れを落とす必要があるので、シャンプーを使っていたときより丁寧に洗うため時間がかかります。
ここで面倒だからといってパパっとやってしまうと、頭皮のべたつきやにおいの原因になってしまうので、時間をかけて洗うことは絶対です。
効果があらわれるまでに時間がかかる
湯シャンはすぐに効果があらわれるわけではありません。
いままでシャンプーを使っていた頭皮環境からゆっくり変化していくので、効果が実感できるまでは辛抱強く継続していくことが必要です。
そのほかシャンプーや整髪料の香りが好きな人は、それを楽しむことができなくなったりしますので、そのあたりも考えておく必要があるでしょう。
湯シャンは白髪や抜け毛に効果があるのか?
シャンプーに含まれている洗浄成分が肌にあわないと、過剰に皮脂が分泌され、頭皮がかゆくなってしまう、という方がいます。そうなっている場合は、頭皮が乾燥し血行が悪くなっている状態です。
それはやはり髪にも悪影響を与えてしまい、育毛サイクルが上手に機能しない状態になる可能性があるます。
それを湯シャンを続けることで、頭皮環境が整っていき、髪本来の健康を取り戻すことで白髪の減少につながる、という可能性があります。
抜け下も同様に、頭皮環境が整ったことで、頭皮の血行がよくなり、抜け毛が少なくなった、と感じる人もいます。
ただし、すぐに効果が見込めるものではないので、長期目線で改善を目指していきましょう。
まとめ
せっかく湯シャンしたのにベタベタが続く、思ったような効果があらわれない、という方は正しいやり方を改めて見直してみましょう。
また湯シャンはすぐに効果があらわれるわけではないので、長い目でじっくり実践していきましょう。
それでも改善が見られない方や逆効果があらわれた場合は、無理に続けることはせず、頭皮に合ったシャンプーを探して見ることも検討してみましょう。
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