今となっては当たり前のようにあるガラス窓の建物。
というよりは、ガラス窓がない建物を普段見ることはないですよね?
そんなガラス窓にも現代に至るまでには多くの歴史があるんです。
そこで!いったいいつから日本でガラス窓を使い始めたのか?
自宅で見るように、一般的に使われるようになったのはいつ?
という身近で隠れているガラス窓の歴史について探ってみましょう。
日本ではいつから使い始めた?
そもそもガラスが伝わったのは弥生時代と言われているんです。
弥生時代なんて紀元前から3世紀前までと随分と昔ですよね。そんなに昔からガラスってあったの?と驚きです。
当時はガラス玉があっただけで、古墳時代になってから祈りの象徴や生活用品に使われていました。
そうなるとガラス窓として使われるようになったのはいつなのか?
それはさかのぼると江戸時代になります。窓として使われるには長い年月がかかったみたいです。
日本で初めてガラス窓を付けたのは、伊達綱宗と言われています。
伊達政宗の孫と聞くと何となく想像できますね。
伊達綱宗は自分の屋敷に400枚もの輸入ガラスを取り入れ、日本家屋で初めてガラス窓を付けました。
海外からの影響を受けたとはいえ、和風に組み合わせるのは凄い発想だと思いませんか?
それから明治維新後、日本でもガラス窓が作られますが、もろくて壊れやすいということで、輸入の板ガラスが使われ始めます。政府の作る洋風建築には、丈夫で壊れにくいのが人気なようですね。
主にガラス窓は海外で発展し、1905年に開発された機械で大きな板ガラスが作れるようになりました。
空気を取り入れる吹きガラスを作っていきます。
その後、アメリカでさまざまに開発されました。
1918年に日本の板ガラス会社が生産を始めて、1965年にもなればキレイな板ガラスを作る程になりました。
磨かなくていい程きれいな表面のガラスです。
やはり透き通ったガラス窓を作るのは簡単ではなかったんですね。
ガラス窓といえば、外光を取り入れる貴重なものですが、一般家庭で使うには高価すぎて、作るのも大変です。
今のように普段の生活で見るのはいったいいつから?と気になりますよね。
しかもキレイな窓ガラスが作られるようになったのも、割と最近な気がしませんか?
一般家庭に使用されるようになったのはいつ?
明治時代になると、ガラスくずが輸入されます。
東京のガラス職人が安いガラスを製造するも、政府はガラス工場で作るのが良いと考えました。ガラスを発展させたかったようです。
そして機械を導入し、外国人から技術を学ぼうとします。
しかし、ガラス職人の巧みな技法が人気になり、ガラス屋さんも小規模の企業に発展します。
明治後期になると、国内のガラス工業が起こって、ガラス生産が盛んになり、庶民は建材としての板ガラスに接する機会が多くなります。
これが一般家庭にも普及する要因となったようです。
日本住宅はガラス戸のない窓(格子か障子 )で、もともと開放的だったため、透明な窓ガラスは比較的なじみやすく、一気に取り入れられていきます。
ガラス窓がない頃は、雨が降ったら雨戸を閉めるだけなので、雨風しのげるガラスは画期的だったんでしょうね。
歴史をたどるとガラス窓って当たり前にあるけど、意外と最近一般的になったことが分かりましたね。
まとめ:歴史を紐解くとガラスのことがよりわかる
現在、ガラス窓はまさまざまな機能を持っています。位置や大きさデザインにより、そこに暮らす家族の表情を表しますね。
ガラス作り体験もあって、お子様と一緒にコップや器、風鈴なんかも作りますし、より身近なものになってきています。
環境と住まいを守るのがガラス窓の役目ですが、これからも発展するであろう技術を見守って、いろんな歴史があって今にたどり着いた日本のガラスに期待したいですね。
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