卵って使い勝手がいい食材のひとつなので、冷蔵庫に常にあるというご家庭も多いでしょう
でも使い切れなくていつの間にかあまってしまいがちでもあります。そして卵を使い切れないでいると気になるのが賞味期限切れですよね。
卵の賞味期限がうっかり1週間や10日間、1ヶ月切れていても大丈夫なのでしょうか?
ここではそんな卵の賞味期限について解説をしていきます!
卵の賞味期限!1週間や10日、1ヶ月過ぎても食べられる?
食品のほとんどは賞味期限がありますが、中には賞味期限が多少過ぎても食べられるものも多く、特に気にしていないという人もいるでしょう。
しかし、卵の場合は食中毒の可能性もあります。
卵の賞味期限は1週間や10日、1ヶ月過ぎていても、時期にもよりますが、食べられることは食べられます。
しかし、それは自己責任ですし生食は賞味期限内、賞味期限が過ぎてから食べるにしても1週間以内がいいでしょう。
卵は法律で出荷までの日数が決まっています。
通常、養鶏場で取れた卵は7日以内にパック詰めされ、賞味期限は2週間に設定されます。
ちなみにこの賞味期限は卵を生食をする場合です。
卵を食べる際に怖いのがサルモネラ菌による食中毒です。サルモネラ菌や家畜の腸内に生息をしている細菌です。
新鮮なうちは問題はありませんが、サルモネラ菌が増殖をした状態の食品を食べると、食中毒を起こし、高熱や下痢などの症状を引き起こし、最悪の場合は死亡することも。
サルモネラ菌は加熱をすれば死滅するのですが、日本では卵を生食をする文化があり、生食をする以上、少なからずサルモネラ菌で食中毒になるリスクはあります。
海外から見たらこの文化はかなり驚かれて、外国人は卵かけご飯などを食べることができない人も多いですよね。
日本ではそのリスクを少なくするために、卵の賞味期限は短めに設定をされています。
実際、卵のサルモネラ菌の増殖は季節によって大きく異なります。サルモネラ菌の増殖は大体22℃から44℃の間で活発になります。
これより季節による本来の賞味期限の目安として以下のようになっています。
- 夏 産卵後16日以内
- 春 秋 産卵後24日以内
- 冬 産卵後57日以内
このように季節ごとに賞味期限は大きく変わってきます。
このことからも新鮮な卵をすぐに冷蔵庫に入れて適切な条件で保存ができれば、1ヶ月以上賞味期限が切れても問題はないとも考えられます。
しかし、実際はそのようにはいきませんよね。
卵を運送する際や、スーパーで売られている時には常温です。
また、冷蔵庫に入れていても扉を開け閉めすれば温度は下がっていきます。
なので家庭で卵を保存している以上、なかなか理想的な条件での保存は難しく基本的には賞味期限は守るようにしましょう。
賞味期限が切れたら、食べるのなら加熱処理をした方が確実です。
販売者が設定をしている賞味期限を過ぎて食べている時点で、食べた後のことは自己責任になります。
サルモネラ菌の食中毒は死亡事故にもつながることもあり得ますので、危ないと感じたら加熱をするか、食べないようにしてくださいね。
卵の賞味期限が1週間切れたゆで卵は?
生卵の賞味期限が1週間きれただけであれば、ゆで卵にしても食べることができます。
ただしゆで卵にしたあとは殻付きで保存するなら、4~5日以内、殻なしで保存するなら1~2日以内に食べるようにしましょう。
また半熟卵は完全に火が通ってないので、危険性があります。
しっかり黄身まで火が通ったゆで卵にしましょう。
卵はこれなら賞味期限切れ1ヶ月でも大丈夫!
卵は上述したように設定されている賞味期限は生食の場合です。ですので加熱すれば、賞味期限以上でも食べることは可能です。
また冷凍保存をすることで、賞味期限を伸ばすことができます。
しかし、卵は冷凍保存は向いていないということを聞いたことがある人が多いと思います。
この冷凍保存には向いていないというのは生卵や茹で卵の場合となっています。
生卵の場合は冷凍保存でも殻が割れると空気に触れて雑菌が繁殖して保存期間が短くなります。
加えて黄身も白身もボロボロになってしまい料理にも使えません。
茹で卵の場合は、冷凍保存をすると、白身の水分が抜けてパサパサで美味しくありません。
なので生卵と茹で卵の冷凍保存は避けるようにしましょう。
しかし、生卵を割ってかき混ぜた状態なら冷凍保存が可能となっています。
卵焼きや、錦糸卵、炒り卵にした状態でフリーザーパックに入れて、しっかり空気を抜いて冷凍保存をすれば、保存期間としては大体1ヶ月から1ヶ月半ほどになります。
冷凍したこれらの卵は電子レンジで解凍すればすぐに料理に使うことができます。
ちょっとしたおかずやお弁当にもさっと使えるのでおすすめですよ。
ぜひかき混ぜて加熱をした卵の冷凍保存を使いこなすようにしてくださいね。
まとめ
卵の賞味期限切れは時期にもよりますが食べることはできます。ただそれでも生食は避けて、食べる場合には自己責任になります。
サルモネラ菌による生食のリスクは季節によって違います。
特に夏はサルモネラ菌が増殖しやすく、賞味期限が切れて生食をしたら食中毒を起こすリスクが高いです。
また卵のパッケージに記載されているのは生食での賞味期限です。
ですので加熱をすれば賞味期限が切れても食べられますが、かき混ぜて加熱し冷凍をすれば1ヶ月以上の保存が可能です。
ぜひうまく保存や調理をして、卵を最後まで美味しく味わってくださいね。
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